Diary    『涙の復活劇』   8/13

              それは2.5Km毎の給水で1回1回椅子に座り足をほぐしているからである。
              ・・・もったいないがこれをしておかないと走れないのである。
              61.5Km地点、レストステーションであるカヌー館に到着する。
              ここでは給食、預けていた荷物を受け取ることが出来る。
              まずエイドのおにぎり、カステラ、バナナ、アミノバイタルパーフェクトエネルギージェルを一気に食べる。
              ここでのアミノバイタルでめっちゃ体力が回復する。
              続いて荷物の一口羊羹を一つ食べる、これもいい感じでエネルギー回復する。
              氷もあったので両足を冷やしながら食事をする、何とも忙しないのである。
              でもここでゆっくりはできずトイレを済まし10分で再スタートする。
              70Km地点手前には再び沈下橋ゾーンであるがここは渡りきる。
              70Km通過ラップは1:28:16、依然とキロ9ペースである。
              しかし10分のタイムロス込みなので随分とペースが上がっているが依然とタイム制限が気になる。
              スタートよりのタイムは9時間9分33秒、残りタイム制限まで5時間弱、間に合うか?
              でも前に進まないとゴールは見えてこない。
              80Km通過ラップは1:27:07、一様走りはキロ8分プラスアルファペースを保っている。
              残り3時間30分を切っている、気を抜くとあかん。
              でもこのペースを維持すると計算通り13時間30分のゴールが可能である。
              天候のおかげか足は吊っていない、いつもなら70Kmを超えると足が吊り出してくる。
              今のところ吊る気配はなさそうである、この調子!!
              ゴールは確実に近づいている。
              残りタイム制限まで3時間という地点で歩いている選手の声を聞く。
              「このままずっと歩いて残り5Km走れば完走できるだろう」
              「ここまで来たらゴールしたいね。」
              ・・・は???この距離より歩き残り5Kmより走る?
              ・・・多分残り5Km地点に到達する頃にはタイムオーバーになっているだろう。
              どんな計算?頭悪いの?と思う。走っていても微妙な時間なのに?
              85Km地点でスパートをかけるべく少しペースを上げてみる。
              しかし2kmくらいでペースが戻る。
              と言うか余計に体力を使ってしまい、体への負担が強まる。
              なぜ速い段階でラストスパートをするかというと99Km地点で500mの間に50m登り更に50m下らなければならない。
              そのことを考えると稼げるときに稼ぎたい思いがあった。
              依然と足がとても重いがまだ走れる。
              90Km通過ラップは1:24:50、ペースが上がっていると言うかスパートのおかげである。
              何故かこの区間から椅子が無くなっている・・・休憩時間が短くなっている為ペースが上がっているのだろう。


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