Diary    『涙の復活劇』   6/13

              あの時はおっさんばかりで年齢層も高く、今回は随分と年齢層が若くなっている、時代のギャップを感じるのである。

              会場でもう一度トイレに行き準備万端とする。
              もう一人のランナーである木下さんの姿を探すが全然見当たらない、確か60Kmのスタート地点に宿があり
              バス移動していると聞いている。
              5時より開会式が始まり、終了後スタート位置へ移動する。
              スタート位置はほぼ真ん中くらいである。
              5時30分スタートの合図が鳴る、スタートライン通過は2分後、このタイムロスが勝因の鍵に成るか?ヒルツさんは
              2分位で変わらないと言う。
              不安とともにスタートする私である。
              夜もまだ明けない状態で周りは真っ暗だが沿道には常備灯の準備とカーブ毎に車が配備されヘッドランプで道を
              照らしてくれている。・・・昔はそんなサービスは無かったのにな。
              スタート時はとても蒸し暑く汗でベタつく。
              コースは最初の20Kmは650mの登り、15Kmかけて一気に下り、あとは2箇所のアップダウンの他はほぼ下りコースである。
              一見高速ランが出来るようだがこの下りが意外と足に来るのである。
              ゆっくりだが順調に走り出し最初の5Km地点の給水ポイントここではまだ喉も渇かないのでスルーするがヒルツさんは給水、
              同じペースで走っていても一向にヒルツさんの姿が見えない。
              ・・・もしかして早くももう失速、私はそのままのペースでタンタンと走ることにする。
              ヒルツさんのことだろう何か秘策があるのだろうと思う。
              この時間帯になると辺りは明るくなり周りの地形も見えてくる。
              蒸し暑いがとても心地いい天候である、後は雨がいつから降り出してくるかである。
              給水ポイントは2.5Km毎にあるため心配はなさそうである。
              それにしても沿道のスタッフがとても充実しており2Km毎に必ず一人づつ配備されているのは嬉しいことである。
              道を反れる心配もなさそうである。
              最初の15Kmは1:50:06とキロ7分20秒とややゆっくり目で緩やかな坂を登る。
              走り始めと上り坂なのでこのくらいのペースでいいくらいだろう。
              15Kmから21.5Kmは急に上りがきつくなり前半に体力を使わないため少し歩きを入れながら走る。
              20Km通過ラップは45:07とキロ9分、これは歩いているから仕方がないのである。
              もう少しで登り区間は終了する、我慢のしどころである。下りでタイムを挽回できるだろう。
              ようやく登り区間も終了し21.5Kmから35Kmは急な下り、ここで私は惰性で下っているつもりだが徐々にペースが
              上がってしまう。
              感覚ではキロ6分ペースででゆっくり走っているつもりだが何故かランナーをごぼう抜き出来る。
              下っている途中、今日は何か頑張れる気がする、12時間切り出来る予感と錯覚する。


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