Diary    『スーパーサイヤ人からあしたのジョーへ』   4/10

              ところで今回の作戦はフルを4時間以内に通過し前回タイムオーバー68Km地点いや、
              70Km地点を8時間30分以内に通過すると計算上ではキロ10分で通過していくと
              タイム制限13時間30分でゴール出来る計算である。けれどもこれは計算上であって
              実際は残り30Kmをキロ10分で通過するというのは不可能である。また、フルを
              4時間以内というのもいつもの記録と同じぐらいのため勝算は50%ぐらいかな?
              ただ去年は初出場とあって未知の距離のため最初は押さえて、押さえてフルを5時間30分
              かけて走り62Km地点の着替えで休憩のしすぎで足が冷えてしまい9時間30分で
              タイムオーバーとなった。経験を生かし、着替えはしないつもりである。それと20代最後と
              あって気合いが違うし練習量も違う。もしかしたら行けるかもしれん????
              となんやかんやしてる間に時刻設定のカウントをしていたため我が愛用の
              SEIKO Avenueの秒針を合わせて設定OK!スタートまで後10分鼓動が
              ドクドクと鳴り響く目をつぶって両手を交差して両肩に当てて、最後の精神統一。
              「どうか完走出来ますように!どうか足が持ちますように!」と頭の中を真っ白にして
              しばらくじっとしていた。まさにスーパーサイヤ人そのものだった。スタート5分前両太股を
              叩き気合いを入れる。スタート1分前目つきが変わり残りの秒針を見つめる状態だった
              今にも心臓がはち切れそうで心の中でカウントダウンをしていた。10,9,8,7,6,5,
              4,3,2,1,スタート。スタートの合図、ピストルの音が鳴り響き応援用の和太鼓の
              乱れ打ちと共にスタートが切られた。出場人数が少なかったためすぐにスタートが切れた。
              やはり100Kmとあってペースはフルマラソンと比べやや遅めであった。朝が早いため景色が
              よく分からない。ただ行列の中を着いていくだけであった。体調は上々ただ早朝マラソンは
              あまりしないのでえらい。もうちょっと早く起きといたら良かった・・・


              30分もすると周りが明るくなってきた。けれども早朝マラソンはすごく気持ちが良く、
              林道の中を軽快良く走り抜けると行ったところだった。コース的には最初の20Kmまでは
              峠越えでひたすら登り続けて650mの高差がある。林道と言うより登山マラソンみたいで
              おまけに四万十川なんか全然見えへんしちょっときついところがあった。特に15Km地点から
              20Km地点の坂はめっちゃきつかった。20Kmを越えた時点でやっと1/5終了結構楽に
              ここまでこれた。まっ、フルでも楽に走れる距離やからこんなとこで疲れとったら先が思いやられる。
              問題はここから勝負だ。後はひたすら下りだ。峠を越えた後の下りはめっちゃ楽に思えたが
              ここで調子になってペースを上げたら後々足に堪えてくるから押さえて押さえてと思い走っていた。
              確か去年は調子に乗って下っていたため足が持たなくなったと思う。急な下りも越え32Km地点、
              待ちに待った四万十川が俺の目の前に現れてきた。雄大な川四万十川、けれども日本最後の
              聖域と言われているがめっちゃきれいと言う感じはなかった。けれどもこんなにいい川やけど
              釣り客は一人もいなかった。やっぱり釣りしたらあかんのなー・・・そういうきれいな景色を
              見つつ足の方も多少はペースを落ちてきたとはいえ、まだ行けそうである。珍しく30Kmを
              越えてもまだまだと言う感じであった。しかしまだ1/3、残り2/3を走りきれる自信はない。
              大丈夫かな?


              40Km地点までに四万十川名物の沈下橋が2つある。この橋は雨が降ると名前の通り
              沈んでしまうと言うところから名前が付いているらしい。去年は台風のため渡ることが出来なかった。
              今年は何とか渡れそうだ。後、55Km辺りにもあるみたいだ。橋自身は幅1.5m位の
              細い橋で、高さも1m位しかなく風が吹くと落ちてしまいそうな橋で、縁もない。まさに川の
              上を走っているような不思議な感じがした。

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